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東に大山、西に穴胴湖を望む島根県安来市は古来、出雲と伯耆の鋼を積み出す港町でした。中国山地に産する真砂砂鉄は不純物が極めて少なく、古くから日本独自の発展を遂げた「たたら製鉄法」によって玉鋼に精錬され、千有余年に及ぶ刀匠の伝承技術によって鍛えられ、日本刀に仕上げられていたのです。この和鋼の技術と品質を残すため、明治32年(1899年)創立された雲伯鉄鋼合資会社が今日の日立金属株式会社安来工場の発祥です。和鋼の特長は砂鉄を低温還元によって精錬し、鋼中に固溶する不純物を極力少なくすると同時に、百錬の鍛えによって粘り強い鋼を作ることにあります。この伝統は今日のYSSヤスキハガネ の中に新しい形で受け継がれています。
YSS高級刃物鋼は、「青紙 」「黄紙 」「白紙 」及び「銀 」シリーズに分類しており、これらは、
日立金属株式会社の「登録商標」になっています。「青紙 」は「白紙 」にタングステン、クロム等の特殊元素を配合して、その切れ味及び耐久性を向上させたものです。「銀 」シリーズは一般家庭用の各種包丁、鋏、鋸などに使用され、錆びないステンレス刃物として広くご使用いただいております。さらに、最新の製鋼技術を生かしたナイフ用鋼材ATS34 やZDP189 なども製造しております。なお、日立ヤスキハガネ
SLD は、刃物鋼位置付けには記載されていませんが冷間ダイス鋼でサビ・ヤニに強いクローム、切れ味が持続する炭素量が多い高級工具鋼で多くの刃物にも使用されています。
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